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2007年 04月 20日 ( 1 )

木彫りの人形ー木の色の変わりかた

個展もだいぶ近ずいてきたので、人形のチェックをした。ひびが入ったりしていないか、下着をつけ忘れていないか。

作ってから何年もたった人形もいるので、それぞれだいぶ木の色がやけて濃くなってきた。初めからの色も微妙に違っているが、人間に色白タイプの人や、日焼けしやすい人がいるように、木も濃くなる速度が違っているように思える。

それと、最後まで磨かずに彫刻刀で仕上げたものに比べ、サンドペーパーをかけてツルツルとした肌のかんじに仕上げたものは、わりと色白のままで変わりにくいようだ。

木彫りを作り始めて最初の頃は、柿渋という染料を、塗ってみたのが何体かある。とくに色の黒い人形は柿渋を塗ったものだ。柿渋は果物の柿を発酵させたもので防虫、防カビなどの効果がある。家を建てる時に土台になる木に塗ったり、のれんなど布や、紙に文字を書く時、後でぬれてもにじまないように塗っておいたり、昔から生活の中では身近に使われていた。

私も人形の防虫にと、塗ってみた。赤茶けた落ち着いたいいムードになるが、最近はそのままの色がどうなっていくのかを見ていたくなって使っていない。制作中の人形に気を取られて、久しぶりに少し前に作った人形をふと見ると夏休みが明けた時の子供のように、やけて少したくましくなっているように見える。ひとりで成長しているみたいで、なんだか嬉しくなる。

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by hirokodoll | 2007-04-20 18:23 | 人形の制作 | Comments(4)