胴体に首の関節のお皿を彫り始めようとしたら、電動彫刻刀がピタッと動かなくなってしまった。木口という固い面なので手で彫るのは大変な労力だ。無理して彫ると自分の手まで壊れてしまう。
買ったお店へ持っていっても、この時期お盆休みが入って時間がかかりそうだ。しかも修理が可能なのかどうかもわからない。思い切って販売元の会社(東京オートマック)へ直接持ち込みをお願いした。
会社で彫刻刀を分解してみてもらうと、中のモーターが完全に消耗していた。もう8年くらい使っているのだから仕方ない。有り難い事に、すぐに修理にとりかかって下さった。待たせていただいている間、他の機種を試させていただいたり、アメリカの木彫雑誌を見せていただいたりした。雑誌に広告を出しているので、来週はネイティブ・アメリカンの人達にむけて商品のデモンストレーションに行くらしい。
しばらくすると、さっき電動彫刻刀を持っていった方が戻っていらした。モーターを取り替えた電動彫刻刀は嬉しいことに直っていた。長く使っているから、もしかしたらもうだめなのかと思いつつ愛着があったので、ほっとした。
おかげで無事に、首のお皿を彫ることができた。
<8年間使用したモーター>
<『東京オートマック』のある、東京・旗の台、駅東口>