雨上がりに紫陽花が爽やかに咲いている。季節は初夏になった。
昨日、全体の形の流れや質感のバランスを確認するために、つないでみた。関節がちゃんと合っているか、つなぐ時はいつも心配だけれど無事につながると、ひとまずほっとする。
顔や髪の彩色は最後は全体を見ながら仕上げる。髪の毛の線が気になって磨いたところを少し描き足そうと思う。
今回は、子供の柔らかさや温かさを出す為に、いつもより磨いている。肩や腕ももう少し滑らかにしたい。でも全部つるつるになっても、面白みがないのでいい感じのところで、とどめておきたい。そこがなかなか難しいところだけれど。サンドペーパーで磨くだけではなく、綿の手袋をして撫で回してみたり、浅丸の彫刻刀の裏側を押し付けて滑らせてみたり、気に入った質感を探している。
何事も最後が肝心。彫りすぎたり磨きすぎたりしないように慎重に進めよう。