小さなハートをつけて柔らかく茂っていたペンペン草も、いつの間にか背が伸びて野生みを帯びてきた。
今作っている人形の顔は、目の輪郭のオウトツをできるだけ抑えて彫っていこうと思っている。そうすることで、もっと全体の形の流れがつかめるのではと、思ったからだ。
この前のエコール・ド・シモン人形展に出品した人形は、光のかげんによって、彫りあとが目立って表情が少し見えにくくなってしまったような気がする。光によっていろいろな表情に見えるのはたしかに面白いことだ。でも光に左右されすぎるのも困る。もう少しベースになる表情がはっきり見えた方が印象が伝わるのではないかと思う。極端に変えるわけではないけれどイメージに近ずくようにじっくり進めたい。
自分にしかわからないような小さなことでも、新しい試みだ。
いつか、抑えた中にも深い抑揚のある形が作り出せるようになりたい。
”おどろきの映像”です。
http://jp.youtube.com/watch?v=qBXr15K2uSc
フランスのマリオネット大道芸グループ、ロワイヤル・ ド・リュクス(Royal de Luxe)の『サルタンの象(The Sultan's Elephant)』