葉がなくなったハナミズキの枝にシジュウカラが留っていた。寒い朝の空気にさえずりがよく響く。
小首を忙しそうに傾けて飛び立っていった。
髪をつけた18センチの女の子の服を作った。桜色のセーターに水玉のコーデュロイのジャンパースカートを合わせたら、なんとなく懐かしいムードになった。人形の服を作る時いつも自分が幼い頃、着ていたような服が作りたいと思う。人形がどこかにいそうな女の子でありたい、という気持ちとも重なってくる。人形の中にどこかリアリティーを持ちたいという思いにつながっているのだと思う。
羊のバックスキンの革の靴をはかせて眺めていたら、スカート丈はほんの2、3ミリ短くした方が足のボリューム感が可愛らしく見えるように思えてきた。