新緑に八重の桜が重なって柔らかなグラデーションを作っている。春の光がふりそそいでいるその場所に
いつまでも足を止めていたくなる。
制作中の18センチの男の子の人形をだいだいのところで、いったんつないでみてから、磨いたり顔を描いたりして
完成させた。やり直しができない瞳を描く時は午前中の光の穏やかな時に描くようにしている。木にしみ込ませていくようなかんじで描いていく。
磨きはつるんとした肌触りが幼い子供を感じるように仕上げた。
表面がでこぼこしていた時にはあまり目立たない木目の模様は磨くと浮き上がってくる。でっぱっているお腹とお尻のてっぺんにふたつ くるくるっと木目が出てきた。