以前作った桐塑の34センチの人形を、2月に福岡のぶんかとうギャラリーでやる和人形展に出品するので着物の生地で頭巾を作った。
生地は戦前か、大正の終わりくらいのもの。祖母のお姉さんが若い頃に着ていたらしい。
化学染料が流行っていた時代だったのか、とても鮮やかな色使いだ。縮緬に牡丹や藤が小さめの柄でちりばめられているので、見ているとうきうきと華やいだ気持ちになってくる。
裏地は紅色の別珍で顔のまわりは少し折り返してみた。表地と裏地の間に少し真綿を入れたので、さわるとふっくら柔らかい。
着物の生地と別珍の組み合わせってなんとなくロマンチックなムードで、惹かれる。