52センチの女の子の人形は手足の細かいところはまだ出来ていないのだけれど、カーデガンが出来たのでカーデガンの色に合わせながら先に顔を描いた。
木の色を生かしながら目の透明感を出したいので始めは薄めに描いていく。細い筆で線をすっとひきたくても木が紙と比べるとガサガサしているので思うようにいかない。染み込み方も木目の方向に左右されてしまうのではらはらしながら描いていく。
頰に赤みをさしていくと少しずつ子供らしさが出てくる。一度赤みをさした頰を細かいサンドペーパーで磨いて何度か赤みをさすのを繰り返していくと、木がしっとりとした肌のような質感になってきて、ほんとうに頰の中から赤みがさしているように見えてくる。
向って左側の頰にうっすら丸い木目が浮き出てきて愛嬌のある表情になってきた。