冷たい雨の降る中、山茶花の白い花が咲いていた。丸くいくえにも重なった花びらに雨のしずくをのせて、いっそう清らかに見えた。
制作中の女の子の人形は手足を磨いている途中だけれど、顔のイメージがはっきりしていないと、気持ちが落ち着かないので、顔を途中まで描いてみた。久しぶりに女の子だったので始めのうちは可愛らしくならなかったら可哀相と、少し緊張していたけれど、だんだん意識しなくなってきた。
なんとなく女の子になってきたような気がする。
頰やまぶたの柔らかさ、おでこの温かさをかんじながらすすめていきたい。