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磨き

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近所の公園に行く途中の細い路地沿いに、いつもこの時期になると紫式部の紫色の実が綺麗になっているお家があったので、日暮れ時思い出して通りかかったら、もう次の草花を植えるための準備がされていて土がきちんと整えられていた。ちょっと残念に思って足を止めていると、すぐ足元で秋の虫の音が聞こえてきた。

制作途中の18センチの人形を磨いているところ。形の抑揚を磨きすぎて無くさないように気をつけながらすすめている。幼い子供のためらう気持ちをイメージしながら磨きたい。

顔を磨く時、目と目の間の眉間のあたりは、心のありようが現れている場所なのだと思う。表情の奥にある深い心の世界へつながっていくとても大切な場所に思えてくる。

薄い紙を一枚一枚はがすように形を探している。



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by hirokodoll | 2011-09-30 18:10 | 人形の制作 | Comments(0)

新しい人形の構想

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台風の後は空気が澄んでいるような気がする。今日は秋分の日、5時には綺麗な夕焼けが出て季節が秋へとすうっと暦どおりに変わっていく。

作りかけている人形から少し手を休めて、新しい人形の構想を考えてみている。関節を球体にしないで作るとしたらどんな方法があるか。シンプルで動かせて、服を着ることもできて。

実験に作ってみた体と手足が布で座っているタイプの人形。体にボリュームが足らないので、なんとなく子供らしい可愛らしさには惜しいけれど、形も、素材も工夫したらもっと面白くなってくるかもしれないと、眺めて見ているところ。

もっと違うタイプも色々考えて試作を作ってみたい。



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by hirokodoll | 2011-09-23 18:58 | 制作の想い | Comments(2)

愛おしさ

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いつの間にか、日の暮れるのが早くなってきた。以前たしかこんな季節の夕方、ふっと立ち寄ったギャラリーで、たまたま古い丹波の徳利を見て、心が惹きつけられたことがあった。棚の上に飾られている焼き物をなにげなく見ていると、一つの徳利が、ちょっと首をかしげて立っている子供の様子に見えてきた。お酒の為のものなのに、子供を重ねて見るのは変かもしれないけれど、微かに傾いて立っている姿が、とても愛おしく思えてきてしまった。

ぽつんと立っている姿が頭から離れなくて、ギャラリーを出てからもしばらく名残惜しさが残っていた。

顔と体と全体を一緒にすすめようと思っていたけれど、顔の作りたいイメージが逃げていかないように、顔を先にすすめた。素材の木というところから、だんだん人形らしくなってきた。



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by hirokodoll | 2011-09-16 17:50 | 人形の制作 | Comments(0)

秋の空

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朝、洗濯物を干しながら、だんだん空が高く秋らしくなってきたなあと、思って見上げていたらすぐそばに、しおからとんぼが飛んできた。微風の中を透きとおる羽で軽やかにすいすい飛んでいった。

制作中のだいたい18センチくらいになる予定の人形の全体の感じが出来てきた。足がまだ少し太めなので形を整えていこうと思っているけれど、小さい人形なので、整えているうちに形の面白さまで無くならないように気をつけなくては。

顔も少しずつ細かい部分になってきたので、彫り過ぎるのに気をつけてできるだけ光のかげんが丁度いい時にすすめるようにしたい。この段階くらいまでは気持ちの上ではどんどん彫っていたけれど、ここからはもう一度刃物を研ぎ直してから、じっくりと落ち着いて作りたい。

味わいのある、面白い形、でもわざとらしくなく、そんな形に少しでも近づきたい。


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by hirokodoll | 2011-09-09 17:55 | 人形の制作 | Comments(0)

夏の終わり

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朝のうち、少し涼しくなったなあと、空を見ると、南の方からぐんぐんと黒っぽい雲が流れてきていた。時々急に青い空が見えてきたり、台風が近づいているのをせわしなく知らせているようなお天気だ。

個展の後、久しぶりに木を彫り始めた。間隔を開けていて、すぐにこんを詰めて彫ると、疲れすぎて自分の肩や手に負担がかかるから、慣らしながら始めようと思っていたけれど、顔を彫り始めると、先が見たい気持ちにかられ、つい、やめられなくなる。なんだか手が勝手に動いていっているような気がする。

おおまかな、ころんとしたシルエットが出来てきた。



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by hirokodoll | 2011-09-02 18:39 | 人形の制作 | Comments(0)