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完成

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秋のうちに完成できたらいいな、と思っていたらいっきにぐんと寒くなって、冬に先を越されそうになった。どうにか季節のかわりめで完成した。

最後の顔描きは、少し描き足らないか、と思うところで、いったんやめて体をつないでみた。柔らかい表情になるように、目の中の色のにじんだところはできるだけ残してみた。描いていると、つい描いている部分に目の焦点を合わせてしまう。人形を普通見る時、それはちょっと不自然なことなので、なるべくひとつのところに焦点を合わせたまま描き続けないようにしなくては、と思う。描きながらも、顔全体の表情を見るように心がけたい。

離れて眺めてみたり、近くで見たりしている。


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by hirokodoll | 2010-10-29 18:14 | 人形の制作 | Comments(0)

つなぐ準備

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急に日暮れが早くなって、秋の深まりを感じるようになった。

作りかけの人形は、細かいところがまだ気になってはいるけれど、ちょっと気分を変えてみようと思い、ゴムを通す穴を開けたり、ステンレスのピアノ線を首や手足に入れたりした。

6月に浅草橋『内田武雄商店』(台東区柳橋1-13-5)で買った丸ゴムの太さがいつもより少し太めだったのが心配だったのだけれど、つなぐ時にひっかからないように、結び目もちゃんと収まるように念入りに穴を整えて確認したら、なんとか大丈夫だった。ゴムの色が、白いままだと、足のももの関節のところが目立ちそうなので、染料で染めてから使うようにしている。ゴムをひっかける為に作るS字形のピアノ線も関節の穴からキラッと光らないようにツヤ消しの樹脂塗料を塗っている。

つなぐ為の準備ができると、完成がぐっと近づいてくる。

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by hirokodoll | 2010-10-22 17:35 | 人形の制作 | Comments(0)

取材

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先日、『クロワッサン・プレミアム』という雑誌の編集の方が取材にいらして下さった。初めてお会いしたのでお話をお聞きすると、もう十年以上前になる、銀座の松屋デパートでのグループ展や、紀伊國屋画廊でのエコール・ド・シモン展も、何度か見ていたとのことでした。木の人形を作る前の桐塑で作った人形から知っていて下さる方に出会えたのがとても嬉しかった。

私が載るのは、「ようこそ50代!」というコーナーで、今までやってきたこと、そしてこれからの抱負などを語るところだ。人形を作り初めたきっかけや、人形のどんなところに心が惹かれるのか、というような質問にいくつか答えながら、その頃のことを思いおこしていると、懐かしい気持ちと、新鮮な気持ちがよみがえってきた。

『クロワッサン・プレミアム』(マガジンハウス)誌 12月20日発売 2月号 に載ります。


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by hirokodoll | 2010-10-15 17:45 | 制作の想い | Comments(2)

磨きの途中

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単調なリズムにならないように気をつけながら磨いている。形の抑揚を大切にしたい。

自分の目を、小さな虫の目になった気持ちで形に這わせてみたりする。下から上、斜め上から後ろへと。今まであまり意識していなかった角度からも見るように。

顔を描くとき、いつもより薄く色をのせて仕上げてみたいので、彫りのきめはほんの少しシャープにしたいと思っている。


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by hirokodoll | 2010-10-08 19:18 | 人形の制作 | Comments(0)

足のひら

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ポッと爪の先に温かさが感じられるようなかたちにしたい、と思いながら足のひらを作っている。

8月に行った三井記念美術館での『奈良の古寺と仏像・會津八一のうたにのせて』、という展覧会で観た仏像が頭に浮かんできた。印象に深く残っているのは秋篠寺のどこか子供のような顔の地蔵菩薩立像(左)で、キユッとむすんだ口元としっかりふんばっている足のひらだ。丸っこい量感のある体を支える足のひらは指先まで生命力が宿っているように見えた。それに対し、法隆寺の観音菩薩立像(夢違観音)(右)は微かに微笑み、広がった衣の下にある可憐な足のひらは、よりいっそう清々しい可愛らしさを感じさせた。

心の中で自分らしいかたちを探している。


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by hirokodoll | 2010-10-01 17:21 | 人形の制作 | Comments(0)