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資料作り

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秋の空が、気持ちよく青く澄んでいる。空を見ていたら、赤とんぼが二匹とんできた。嬉しくなって、見えなくなるまで目で追いかけた。

先日撮った人形の写真を、個展の案内のハガキにはどれを使おうか、出版社などに送ったりするのはどの組み合わせにしようか、などと考えながら眺めている。それと画廊に人形を飾る時には、服を着せて展示するので、体の部分が見えにくくなってしまう。写真を使って体もわかりやすくするにはどうしたらいいだろう、と考えている。

私にとって、人形の手ざわりを感じてもらうことは、とても大切なことだ。木を彫って作るようになったのも、愛おしいものにはさわりたい、という思いからだった。20年近く桐塑や胡粉で作っていたけれど、手でさわって汚れたりするのに気をつかう素材よりも、だんだんと、汚れも受け入れてくれるようなもので作りたいと思うようになった。木のおおらかさや温もりに惹かれるようになった。

そんな思いをつたえるためには、どうしたらいいのだろう。見えにくい部分の木の質感も感じられるようにいい方法を探したい。

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by hirokodoll | 2009-09-25 17:56 | 制作の想い | Comments(0)

手の中の重たさ

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お彼岸も近づき、爽やかな秋の風が吹く季節になった。

最近、公園を散歩していて気になるのは、犬を抱いて歩いている人が、けっこういることだ。ほとんど女性で、わりとお年をめした方が多い。小さめの犬だけれど、抱いて歩くにはちょっと重たいのでは、というくらいの大きさのまでいる。私は犬を飼ったことがないので、飼い主の気持ちを想像すると、可愛くて可愛くて少々の重たさなど苦にならいといったかんじなのだろう。温かさ、柔らかさ、重たさ、いとおしいものを心地よく腕の中で確かめているように見える。

幼い子供でもペットでも、重たさを感じた時、よりいっそう深く愛情を感じることがあるような気がする。重たさには、感情に訴えかけてくる何かがあるのだろうか。

そんなことを考えていたら以前に読んだ詩が頭に浮かんだ。



「人形」


 ねころんでゐたらば
 
 うまのりになつてゐた桃子が
 
 そつとせなかへ人形をのせていつてしまつた
 
 うたをうたひながらあつちへいつてしまつた
 
 そのささやかな人形のおもみがうれしくて
 
 はらばひになつたまま
 
 胸をふくらませてみたりつぼめたりしてゐた


         
               八木重吉 『貧しき信徒』より

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by hirokodoll | 2009-09-18 17:43 | 制作の想い | Comments(2)

還暦のお祝い

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昨日は「グループ生き粋」という会でお世話になっていた、江戸手ぬぐいの川上千尋さんの還暦をお祝いする会に浅草まで行った。

「グループ生き粋」というのは、はじめから5年間の期限をきめて、伝統的な仕事の職人さんや工芸作家が、展覧会をするために集った20人くらいの会で、市松人形、木彫、かんざし、羽子板、日本ししゅう、陶芸などにまじって私も創作人形でご一緒させていただいた。その会でいつもまとめ役となり、頼れる存在となって下さったのが浅草ふじやさんのご主人でもある川上千尋さんだった。数ヶ月前、会のメンバーのお声かけで60歳の還暦を迎える9月11日に感謝をこめて、それぞれがご本人にちなんだ作品を作り会場に展示しょうということになった。

私も感謝の気持ちをこめて似顔人形を出品した。久しぶりに懐かしい方達にもお会いできて楽しかった。

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by hirokodoll | 2009-09-12 03:13 | 人形の展覧会 | Comments(0)

夏から秋へ

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曇りがちのお天気のせいで、急に夏が終わってしまったような気がする。夕暮れ時に散歩をしていると、通り過ぎる背中ごしに甘いおしろい花の香りがした。夏の名残りの微かな香りが道の端に漂っている。

先週やっていた写真撮りは、プリントしてみたら、色や質感がちょっと満足できなかったので、まだ途中になっている。お天気がいい日にまた、撮ってみようと思う。自然光は柔らかくて綺麗だけれどその日の光によって変わるから、お天気の様子を待たなくてはならないところが少々じれったい。

新しい52㎝の人形の顔を作っている。いつも同じことを思っているけれど、今の自分の気持ちに重なるような、表情を探しながら作っている。なかなか意識してもできないことだけど、できるだけ作為的にならないで、心を遊ばせながら、もう一方では客観的に作れたらいいと思う。

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by hirokodoll | 2009-09-04 17:54 | 人形の制作 | Comments(0)