<   2009年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

梅雨の晴れ間

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今日はいちだんと暑くなった。午後になると、西日が作業机を容赦なく照りつけてくる。たいしたことのない作業でもいかにも大仕事をしたように、額から汗が出てくる。

進行中の人形の胴体に、革を張りはじめた。革のジャケットをこわして胴体にのせてみた。思っていたよりも革にくせがあった。着込んだものなので、場所によって厚みがあったりよれたかんじで伸びていたり。いい雰囲気はあるけれど、なかなか使うのはてごわそうだ。雑巾で少し濡らして撫で付けて落ち着いてくるか様子をみた。

伸びやすい革でも形に添わせるとどうしてもシワができてしまう。洋服の型紙の形のように部分ごとに張っていくことにした。胴体に彫刻刀で切り込みの溝の線を彫った。彫ったところに端と端をうまく押し込んで接着したい。どのくらいの深さにしたら綺麗にできるのか、かげんがよくわからない。でもあまりきちんとした硬い線になるよりもフリーハンドっぽいぶれのある線のほうが面白いんじゃないか、綺麗にできたものが必ずしも成功とは限らない。などあれこれ悩みながら進めている。大ざっぱに切った革をずれないように、真ん中あたりからボンドで張っていった。これから溝を仕上げていく。

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by hirokodoll | 2009-06-26 17:31 | 人形の素材 | Comments(0)

季節のもの

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先日、八百屋さんでわらびを見かけた。くるんとした愛嬌のあるかたちに惹かれて買ってみた。初めてだったので料理の本を見ながら作った。あくを抜くために、重曹をふりかけて熱湯をかけて、わらびが浮いてこないようにちよっと重しをして、一晩置いておいた。途中、水が真っ黒になっていてびっくりしたけれど、理科の実験のようで面白かった。無事に美味しく出来上がった。

春先になるとお店に並ぶ、ふきを煮るのも好きだ。これもあく抜きにはひと手間かかる。半透明に透きとおった緑色にできると綺麗で嬉しい。その季節にしかないものに出会うと、心がそそられる。花わさびなども、ほんの短い期間しか見かけない。柔らかな葉につうんとした香りがいい。季節のものを見つけるのはいつも楽しい。

制作中の人形は手足が出来てきたので、そおっと顔をのせてシルエットを確認しているところ。

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by hirokodoll | 2009-06-19 17:02 | 人形の制作 | Comments(0)

革の準備

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今制作中の人形は胴と、足のももと、二の腕の部分は土台を桐塑で作り、石塑で修正し、その上に革を張る予定だ。前に一度使ったことがある薄いヤギの革を使うつもりだった。

春ごろに、以前展覧会を何度もご一緒したことのある日本刺繍をやっている方から頂いた革のジャケットがなんとなく頭にひっかかっていた。デザインがとてもシャープできれいだし、ボタンのアンティークなかんじもムードがあって素敵。古着だけどそれがかえって面白いかもしれない。秋になったら着てみようと思っていた。

ふと、人形の胴体にそのジャケットをかぶせてみたら、着込んでしなやかになった革の質感や、色のあせたかんじがとても新鮮で魅力的に感じた。オレンジ系の色が顔の色にシックリくる。これはどうしても人形にしたい。この革もたぶんヤギの革だけれど持っていたのよりは厚い、でも弾力がありそうなので少し水をつけて伸ばしていけば、大丈夫だろう。

このジャケットを着ていたのは、ニットのデザイナーとしてアメリカで長く仕事をしていらした女性ということで、80才くらいになる方らしい。なにかのご縁に感謝したい。

この革を早く張ってみたくて、わくわくしながら手の部分を進めている。

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by hirokodoll | 2009-06-12 17:20 | 人形の素材 | Comments(2)

あたたかな色

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梅雨に入る前に慌てて衣がえをすませ、プランターの花もビオラから日々草に植え替えた。

夏になるのだから涼しげな色を、と思っていたのに花屋さんをのぞくと目にとびこんできたのは、うす桃色の日々草だった。赤ちゃんの肌を思わせるようなふっくらとあたたかなこの色に惹きつけられてしまった。みつめていると、ほんのりベビーパウダーの香りがしてきそうな色に記憶が刺激されて遠い時間の向こうへと、いざなわれていく。まるで五感が刺激されあって記憶に結びついていたものを一つずつほどいていくかのようだ。幼い日、昼寝から覚めきらないまま、うとうとした夢と現実の境を漂っていたけだるい時間が浮かんできた。

白い色を囲んでうす桃色を植えた。夏用の肌掛けの模様みたいにも見えた。

大きな顔進行中。さわりたくなるような、あたたかな形を探し出したい。

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by hirokodoll | 2009-06-05 15:57 | 人形の制作 | Comments(0)