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女の子の人形

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女の子の顔は、可愛くないと、と思いすぎるせいか、男の子の顔を作る時より、つい緊張してしまう。

そんなことあまり意識しないで作ればいいのだと、自分に言い聞かせるのだけれど、頭のどこかにひっかかって離れない。

美人でなくても、愛嬌のある可愛らしい顔にしたい。

気に入った雰囲気に近ずいてきたかと思うとまた離れる。

何度も繰り返し、少し気に入ってくると、ふっと心が軽くなる。どんよりと曇っていた空の、雲の間から青空が見えてきた時のように、明るい気持ちになってくる。

ここ数日やっと、どうにか青い空が見えてきたような気がする。

以前、注文して使っていなかった、柔らかいモヘアのかつらをのせてみた。急に女の子が大人びて見えて、はっとした。

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by hirokodoll | 2008-12-26 17:31 | 人形の制作 | Comments(0)

年賀状の頃

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クリスマスのイルミネーションが街に輝いて、今年も残りわずかとなってきた。

どうにか風邪が治ってきたので、年賀状を作ったところだ。2002年からはじまった木彫りの人形の年賀状も年ごとに枚数を重ねてきた。

あらためて眺めてみると、いろいろ懐かしいことを想い出す。

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by hirokodoll | 2008-12-19 15:57 | 制作の想い | Comments(0)

師走

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千両の実も、南天の実も赤く色づき、師走らしくなってきた。急に背中を押されているような気分になって、体が疲れているのを軽くみていたら、すっかり風邪をひいてしまった。時間を戻せるなら、あそこからもう一度やり直したい、と後悔しつつ、今年中にやりたいと思っていたことの一つ一つを諦めにかかった。

そんな折、心を慰めてくれるのは、JR東海のテレビのCM「いま、ふたたびの奈良へ」という言葉と共に登場する室生寺の仏像だ。初めに映るのは釈迦如来座像。その横顔は、はっとするほど明るく清々しい。写真家土門拳も平安初期彫刻を代表する量感豊かなこの像に心を奪われ「日本一の美男子のほとけ」とよび、傑作を残している。

まばたきする間もなく映る十二神将のダイナミックなポーズは伽藍の不思議な空間を思わせる。

最後に映る十一面観音は、どこか不安を感じさせるような表情は密教的である。とも言われているけれど、私にはこのもったりとした、物思いにふけっているような、ちょっとアンニュイな表情も、とても可愛らしく親しみを感じる。

すうっと、消えていくこのCMを見るたびに、肩に入っていたよけいな力が抜けていくような気がする。

久しぶりに22㎝の女の子を作り始めた。


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左:十一面観音、右:釈迦如来座像「JR東海ホーム・ページより」

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by hirokodoll | 2008-12-12 17:37 | 人形の制作 | Comments(0)

冬の子供の完成

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季節はずれの暖かい風が、落ち葉をいっせいに舞い上げていく。枝から枯れた葉をはらはらと落とし、今年起こった悪いことなど、さっさと忘れてしまえと言わんばかりに、吹きとばしていく。

久しぶりの22㎝の小さな人形が完成した。大きな人形よりも、力の負担はかからなかったものの、手の指や、足の指などの細かいところを作っていると、持っている自分の指が、つりそうになってくる。同じところを集中して長い時間作っていることができなくて、あっちこっち作るところを変えながら進めた。特に関節は球を受けるお皿にしても、ピアノ線を入れる穴を開けるにしても小さいと木が薄くなるので、割れないように神経を使った。

彫り跡のでこぼこを残すかどうかは、迷ったけれど、子供の柔らかいイメージを大切にしたいので、それほど強く印象に残らない程度にボッソリとしたかんじに磨いた。

淡い色の方の柿渋を10%にして2回塗って仕上げた。

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by hirokodoll | 2008-12-05 16:45 | 人形の制作 | Comments(0)