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晩秋の頃

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夕方外へ出ると、ずいぶん風がひんやりとしていた。昨日とは違う感触に、ぐっと冬に近ずいたのを感じる。そおいえば、木々の葉もだいぶ色ずきはじめた。

途中になっていた23㎝の人形に再びとりかかった。小さいので、顔は最後まで彫ってから磨こうとすると、微妙な形まで磨きすぎて見失ってしまいそうなので、彫りながら磨いている。

体はしっかり骨格を意識して作りたいと思うけれど、骨格ばかりに気をとられていると、肝心な子供のふっくらとした丸みを忘れそうになる。もし骨格がちゃんとしていたとしても、魅力的になるとはかぎらない。一つのことだけに気をとられすぎていてはいけない。大切なことはたくさんある。

気になることを思いつくまま、言葉に書き出してみる。まぶたはもっと厚ぼったく、もったりとしたほっぺたのふくらみで温かさを出したい、頭と肩幅のバランスはどうか、などなど。

どこか心にひっかかって集めていた資料もひろげて眺めながら、もう一度作りたいイメージを確認している。

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by hirokodoll | 2008-10-31 17:25 | 人形の制作 | Comments(0)

秋に完成

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いつの間にか秋も深まってきた。鉢植えの鶏頭の花が雨の中で、いっそう赤く蝋燭の炎のように見える。その周りだけ、ぽわっと温かそうだ。

夏の始めから作っていた人形が、やっと完成した。顔を描いて、体にもニュアンスの色をつけてから、極細かいサンドペーパーで、ところどころ磨いた。人も全身同じ色ではないのだから、多少むらにした方が、自然なかんじが出せるのではないかと思って。

最後に柿渋を水で10%に薄めたのを2度塗った。柿渋は果物の柿の実を発酵させ作られた染料で、古くから日本で使われてきたものだ。カビを防止したり虫をつきにくくする効果がある。淡く柿渋を塗ったので人形の肌の色がしっとり落ち着いてきた。

時間がたつともっと濃くなってくる。やけた肌の色を想像しながら、どんな服が似合うだろう、と眺めている。

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by hirokodoll | 2008-10-24 17:39 | 人形の制作 | Comments(4)

つなぎ

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顔を8割がた描いたので、つないでみることにした。髪の毛の描きたりないところは、また全体を見てから手を入れようと思う。関節の形なども、つないでから手を入れよう。

首、膝、肘の球体の大きさに合わせてピアノ線を入れる。次に、ゴムを球体のピアノ線にひっかけるためのS字型に曲げたピアノ線を作る。関節からピアノ線がキラッと光って見えないように、塗料で色を塗る。

ゴムは平ゴムだと劣化して伸びやすいので丸ゴムを使う。ゴムも関節から白く見えると気になるので、染料で色を染めておく。

針金の先をクルッと曲げてひっかけやすくしておいたのを使って、ゴムをひっぱって通していく。膝から胴体を通り首へ。手は肘から肘へ。

ようやくつながった。顔に色をつけたので、体や手足の指先にも、色のニュアンスをつけていく。木がやけていないので、まだだいぶ色白。まさに生まれたて、というかんじだ。

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by hirokodoll | 2008-10-17 17:11 | 人形の制作 | Comments(2)

つなぎの準備

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雨があがるごとに、季節は違った表情を見せてくれる。近所に木犀の木があるらしく、窓を開けると、時々部屋の中にまで甘い香りが入ってくる。夕方、日が落ちてから散歩をしている時にも、姿は見えなくても、どこからか甘い香りだけが漂ってくる。

人形をゴムでつなぐための準備をしている。

球体に鉛筆で印をつけ、電動ドリルで穴を開けていく。通したゴムが動いて関節が曲がるように、プツプツ開けた穴を彫刻刀で広げていく。ドリルの刃をあてる角度のかげんで、木が思わぬ方向にパキッと欠けてしまったりすることがあるので、とても緊張する。ゴムが通るかどうか、カーブをつけた針金で確認する。肩に近い方の腕の穴は、上と下から開けていく。うまくぶつかりあわなくてはいけないのでよりいっそう慎重に。

ピアノ線を入れる為の穴が、ちゃんと開けられるとひと安心できる。

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by hirokodoll | 2008-10-10 16:29 | 人形の制作 | Comments(0)

磨きの途中

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植え替えたばかりのコスモスに、シジミ蝶がとまった。

子供の頃一緒に遊んでいた従兄弟が、貝のシジミに似た可愛らしいこの蝶の名前を、教えてくれたことを想いだした。そおいえば、よく二人でボール投げをして遊んだものだ。運動の苦手な私も御陰でボール投げだけは、少しは人並みに近づけたような記憶がある。

小さな羽をヒラヒラさせて飛んでいるのを目で追っていたら、黄色い蝶もやってきた。

秋の澄んだ空気には懐かしさが溶けているのだろうか。

人形を磨いている途中、なかなか進まないので、あっちこっちが気になりだしてきてしまった。どうにか気持を落ち着かせて、手間のかかる足の平や耳を集中的に磨いてみた。もう一息と自分に言い聞かせているところ。

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by hirokodoll | 2008-10-03 17:42 | 人形の制作 | Comments(0)