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舟越桂の展覧会

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東京都庭園美術館でやっている舟越桂の『夏の邸宅』というタイトルの展覧会に行ってきた。

別の美術館で観たことのある作品も、75年前に作られたアールデコ装飾に彩られたこの美術館に置かれていると、以前観た時とはまた違った印象に見えた。それぞれの部屋に展示された作品はまるでそこの住人ででもあるかのようにたたずんでいた。ある作品は客人を待っているようであったり、ある作品は何か考え事をしているかのようであったり。作品を観ているのに、部屋を覗いているような錯覚をしてしまいそうだった。絶妙な照明の下でうるんで見える瞳に、ドキッとした。

本日(7月26日)行われた舟越氏の記念講演会では、作品の誕生の背景のお話しや、作品の題名についてのことも聞く事ができた。(記念講演会は8月30日にも行われます)

この展覧会の入場料には、ドレスコード割引があり、木で作られたもの(アクセサリーやボタンなど)を身に着けて、御来館されたお客様は団体料金で入場できるということだったので、木のビーズのイヤリングをつけて行った。

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東京都庭園美術館 舟越桂展 『夏の邸宅』

9月23日(火・祝)まで


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by hirokodoll | 2008-07-26 22:51 | 観た展覧会 | Comments(0)

ベースになる表情

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午後になると、西日が容赦なく作業机の上を照りつけてくる。梅雨はどこへ行ったんだろう。

前回の人形は、顔全体の形の流れを出すために、目の輪郭のオウトツをできるだけ抑えて彫るようにした。今回は表情の印象が、もっとわかりやすいように、目玉やまぶたの厚みなども彫ることにした。

前回、彫りながらできる影の形が微妙すぎて、昼間見るときと、夜見るときとでは雰囲気が違って見えて、ベースになる表情がつかみにくかった。人形の顔が光と影によって、いろいろな表情に見えるのはおもしろいところだ。見る人によっても、見る時の気持ちによっても違って見えたりする。でもベースになる表情はある程度ストレートに見えるようにしたい。

前回の試みは、やってみなくては、わからなかったことだ。またいつか、何かの時にいいヒントになるかもしれない。どんなに小さなことでも一つの経験だ。

今の自分の心の欲求に耳を傾けて作りたい。

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by hirokodoll | 2008-07-18 16:30 | 人形の制作 | Comments(0)

横浜美術館の気になる企画展を観た

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『4人が創る「わたしの美術館」展』という展覧会を見に横浜美術館に行った。

横浜美術館のコレクションを広く紹介して見近に感じてもらえるように、と企画されたもので、脳科学者、茂木健一郎さん、タレントのはなさん、小説家の角田光代さん、写真家の荒木経惟さんの、4人のゲストキュレーターがここの美術館のコレクションの中からそれぞれの視点で作品を選んでいる。

普通の展覧会だったら誰々の作品がある、というのが判っているけれど、この展覧会はなにが出てくるか判らないおもしろさがある。4人の展示している部屋のまったく違う雰囲気をじっくり楽しみながら見た。荒木経惟の部屋の鏑木清方の遊女の絵が静かな迫力があって印象的だった。はじめて見る作家や作品も新鮮だった。とくに、はなさんの部屋には写真家、鈴木八郎ののどかな写真や川上澄生の木版などほっとするような作品が多くて心地よかった。

『4人が創る「わたしの美術館」展』横浜美術館 8月17日(日)まで

<はなさんセレクトの作品より>


d0079147_231438.jpg藤本四八《善財童子》
1956年 (昭和31)
ゼラチン・シルバー・プリント
54.6×44.6cm
横浜美術館蔵
d0079147_23119100.jpg川上澄生《シュークリーム》
1930年 多色木版 黄つや紙
25.5×33.5cm
横浜美術館蔵
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ミュージアム・ショップの”ガチャポン”で購入『マルスとヨセフ』


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by hirokodoll | 2008-07-12 22:55 | 観た展覧会 | Comments(2)

姿勢と道具

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どんよりと低かった雲が風におし流されて光がさしてくると急に空が高くなったように見える。

梅雨時は木も湿気を吸っているから、いつもより固く感じられる。

ここのところ、彫刻刀やのみを使う時、自分の足のももに沿わせるような動きを意識してみたら、持つ力も彫る力もいくらか楽になった。微妙なひじの角度で力が集まりやすくなった。胸の前で彫る時も右手の力だけでなく、左右から力を集める意識を強めたら今までより力が分散されなくなってきた。指だけに負担がかからないようにしなくては。

どういう姿勢で彫るかは、とても大切。背中を丸めて前かがみになっていると、かならず首や肩が痛くなる。彫ることに夢中になっていると、つい、忘れがちだけれど、後々ひびいてくる。背中はできるだけ丸めないで腹筋を意識して彫るようにこころがけている。

見た目はそれほど変わらなくても、自分の体のどこに力が入っているかを意識するだけでも疲れ方が違ってくる。道具と自分の体の角度が、どうなっているか、手首は変な角度で無理をしていないか。疲れはしばらく時間がたって蓄積されて出てくるからとても怖い。

もともと腕力には全く自信がないのに、無謀にも初めた木彫りを末永く続けていくためには、手をいためないよう充分注意深くなくてはいけない。

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by hirokodoll | 2008-07-04 17:24 | 制作の道具 | Comments(0)