カテゴリ:人形の素材( 13 )

人形の見直し

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お正月の空気から普通の一月の空気に戻って来た。

木彫りの人形を作りはじめる以前に作った桐塑の人形の見直しをしている。関節のボールのところなど、塗った胡粉がはがれているところがないか確認している。

久しぶりに箱から出してみると、前には気がつかなかったけれど、、今だから気がつくことが色々でてくる。前髪の長さを少しだけそろえてカットしただけでも表情がいきいきしてきた。寝癖のようにはねてしまったところを直したり。

目の描き方なども気になってくる。ほんの少し線にニュアンスをつけたら表情に柔らかさや深みが出せるかもしれない。オリジナルな部分を生かしながらもっと可愛らしくなれるところはないか考えながら眺めている。




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by hirokodoll | 2016-01-08 17:01 | 人形の素材 | Comments(0)

桜の木

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昨年から初めて桜の木で彫ってみている。いつも使っている桂の木よりも赤味がかっているので前から気になっていた。木目の幅も大きすぎず、小さなこの18センチの人形にもちょうどいい模様がでる。

桂に比べて硬いので気をつけないと、手や肩に疲れが後から思っていた以上に出てくる。彫りたい気持ちを抑えつつ、手を痛めないようにゆっくりとすすめている。



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by hirokodoll | 2013-01-11 17:42 | 人形の素材 | Comments(0)

箱の実験

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雲がどんよりと低くて一日中夕方のように薄暗かった。7月の個展まであと2週間ほどになった。

画廊に展示した時、小さめの人形も、見やすい目線の高さになるように、壁に展示する為の箱を作っている。

箱の表面に白い珪藻土を塗ったのがだいたい乾いてきたので、人形を中に立たせてみた。箱の中に灯りをつけたらどんなかんじになるか、灯りの色や位置で、人形がどお見えるかを、実験してみているところ。

      

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『長谷川裕子人形展ー夏の日の子供ー』

2011年7月4日(月)〜7月10日(日)

12:00~19:00(最終日17:00まで)

柴田悦子画廊

〒104-0061東京都中央区銀座1-5-1 第三太陽ビル2F

TEL・FAX 03-3563-1660



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by hirokodoll | 2011-06-17 17:59 | 人形の素材 | Comments(2)

革張り人形のケア

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朝から蝉の鳴き声がいきおいよく聞こえてくる。あまりの暑さに、革を張った人形の革が乾燥してしまうのではないかと、心配になってきた。渋谷のハンズに革を保護するために何かいいものはないかと探しに行き、革の染色をする時の仕上剤と革製品のお手入れ用のクリームを買ってみた。

実験にまず目立たないところに仕上剤をかるく布でつけた。薄くコーティングされ強度は増しそうだったけれど、ちょっと硬くなるかんじが気になった。イタリア製のお手入れ用の栄養クリームは水溶性のゼリー状で布ですっと擦ると革がうるおってきて、自然なつやが出てきた。ベトつかないし臭いも残らないので、こちらの方を使うことにした。箱に書かれている、皮革に深く浸透し乾燥やひび割れからも守る、という言葉をひとまず信用することにした。

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服も少しずつ進めようと、セーターの毛糸とパンツの生地を合わせてみた。考えがまとまらずに迷ってしまったので、毛糸の候補を4種類くらい試しに編んでみて雰囲気を見ている。色の響きあい、毛糸の風合いと生地の質感のバランス、人形に一番似合いそうな組み合わせはどれだろう。

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by hirokodoll | 2009-07-31 16:33 | 人形の素材 | Comments(0)

新しい人形の準備

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どこまで作りこんで完成するか、というのはいつも悩む。特に顔のかげんは限りなく深く難しいもの。ザックリとした痕跡はなぜか心地よく目に写る。でも見ているうちに、これでいいのかという疑問が湧き上がる。もっと人格を感じられるように、作れないだろうか。最後は少し時間をおいて、眺めながら仕上げようと思う。

新しい人形の準備をはじめた。作りがいがあって面白かったので、次も52㎝くらいの人形を作ろうと思う。5月に行った木材店に行くと、見覚えのある断面のかつらの木があった。残っていた同じ木ををお店の奥の作業場で切ってもらった。

胴体と二の腕と足のももに張る革を木に合わせてみた。また以前、知人から「人形の靴につかえたら」と頂いたものだ。段ボール箱の中で何年も眠っていたけれど、触ってみると、羊の革のしなやかさが、ちょうどよさそうだ。色も作りたい人形のイメージにちょうどピッタリなのでこれで作ってみようと思う。

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by hirokodoll | 2009-07-24 16:58 | 人形の素材 | Comments(0)

梅雨の晴れ間

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今日はいちだんと暑くなった。午後になると、西日が作業机を容赦なく照りつけてくる。たいしたことのない作業でもいかにも大仕事をしたように、額から汗が出てくる。

進行中の人形の胴体に、革を張りはじめた。革のジャケットをこわして胴体にのせてみた。思っていたよりも革にくせがあった。着込んだものなので、場所によって厚みがあったりよれたかんじで伸びていたり。いい雰囲気はあるけれど、なかなか使うのはてごわそうだ。雑巾で少し濡らして撫で付けて落ち着いてくるか様子をみた。

伸びやすい革でも形に添わせるとどうしてもシワができてしまう。洋服の型紙の形のように部分ごとに張っていくことにした。胴体に彫刻刀で切り込みの溝の線を彫った。彫ったところに端と端をうまく押し込んで接着したい。どのくらいの深さにしたら綺麗にできるのか、かげんがよくわからない。でもあまりきちんとした硬い線になるよりもフリーハンドっぽいぶれのある線のほうが面白いんじゃないか、綺麗にできたものが必ずしも成功とは限らない。などあれこれ悩みながら進めている。大ざっぱに切った革をずれないように、真ん中あたりからボンドで張っていった。これから溝を仕上げていく。

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by hirokodoll | 2009-06-26 17:31 | 人形の素材 | Comments(0)

革の準備

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今制作中の人形は胴と、足のももと、二の腕の部分は土台を桐塑で作り、石塑で修正し、その上に革を張る予定だ。前に一度使ったことがある薄いヤギの革を使うつもりだった。

春ごろに、以前展覧会を何度もご一緒したことのある日本刺繍をやっている方から頂いた革のジャケットがなんとなく頭にひっかかっていた。デザインがとてもシャープできれいだし、ボタンのアンティークなかんじもムードがあって素敵。古着だけどそれがかえって面白いかもしれない。秋になったら着てみようと思っていた。

ふと、人形の胴体にそのジャケットをかぶせてみたら、着込んでしなやかになった革の質感や、色のあせたかんじがとても新鮮で魅力的に感じた。オレンジ系の色が顔の色にシックリくる。これはどうしても人形にしたい。この革もたぶんヤギの革だけれど持っていたのよりは厚い、でも弾力がありそうなので少し水をつけて伸ばしていけば、大丈夫だろう。

このジャケットを着ていたのは、ニットのデザイナーとしてアメリカで長く仕事をしていらした女性ということで、80才くらいになる方らしい。なにかのご縁に感謝したい。

この革を早く張ってみたくて、わくわくしながら手の部分を進めている。

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by hirokodoll | 2009-06-12 17:20 | 人形の素材 | Comments(2)

木との相性

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家から歩いて20分くらいのところに彫刻用の木を扱っている木材店「(株)堀川」がある。少し大きめの人形を作ってみようと思って、材料の木を見に行った。

いつも使っている桂の他に朴、檜、杉などいろいろな種類が置いてある。その中で今まで気がつかなかった、他でも見かけたことがない黄色味がかった白っぽい優しいかんじのヒバという木があった。どんな木なのかご主人にたずねると、仏像を彫る人もいるということで、「刃をあててみるといい」と言ってお豆腐くらい大きさのを下さった。

帰ってからノミや彫刻刀で試してみた。木が彫りやすいかどうかは、かたさだけではなく刃物との相性もあるから実際に彫ってみなくてはわからない。青森県に多くあるという雪国育ちの色白の木からスーっとした香りが広がってきた。調べると、虫に喰われにくくカビにも強い性質であるらしい。かたさは桂よりもやや柔らかく感じた。

翌日また同じお店に行った。ヒバにも惹かれたけれどまた桂を買った。木をじっと見ていたら長く飽きずに見ていたくなるのはやっぱり赤味がかった桂の方に思えたからだ。木は彫りやすいかどうかとても大切だけれど、それとは別に惹かれるかどうか木との相性があるような気がする。


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by hirokodoll | 2009-05-07 17:35 | 人形の素材 | Comments(0)

革張りの人形

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花屋さんの前を通りかかると、もうチューリップが並んでいた。うっかり春が来たかと勘違いしそうになる。でも季節はまだ寒い冬。今朝も地面には霜柱ができていた。

5年くらい前にためしに作ってみた21㎝の革を張った部分のある人形を思い出し眺めてみた。ヤギの革を木目込み人形のように土台の桐塑に張ったものと、いつものように木を彫ったパーツを組み合わせたものだ。

革には湿気があるとカビやすいので、柿渋を塗った。ツヤが出てはじめよりもだいぶ色も濃くなっている。

今年はこの方法で、50㎝より少し大きな人形を作ってみようかと思う。50㎝で全部が木だとかなり重たくなってしまうけれど、このやり方だとちょうどいいかんじになるかもしれない。あまり重たくなると関節の中で引っ張るゴムの耐久性にも不安が出てくる。

久しぶりに新しいことをしようと思うと、なんとなく新鮮な気分になってくる。革張りの人形を見ながら、大きな人形のイメージを頭に浮かべている。

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by hirokodoll | 2009-01-16 17:10 | 人形の素材 | Comments(0)

生地選び

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朝晩はだいぶ冷えこんで、薄手のジャケットではもう寒い季節になってきた。春頃ストライプのセーターを編んだままパンツをはかせていない人形がなんだか寒そうで可哀想なので作ることにした。

生地は色や素材ごとに、だいたい分けて箱にしまってある。ツイードの綺麗な色が混じったのや、好きな手ざわりのや、温かそうなウールは見ているだけでも楽しい気分になってくる。

最初にパッと目に入ったキャラメル色の生地で作ろうかと思ったけれど、一応他のも合わせてみているうちにどんどん迷いだしてしまった。レンガ色の方がセーターとのコントラストがはっきりしていて存在感がでるかもしれない、モスグリーンも渋くて雰囲気があるし、やっぱりキヤラメル色の方が顔の表情が優しく見えてさりげないかんじかもしれない、などと。

そのうちに、他の服を着ていない人形のコーディネイトまで考えだして、生地と毛糸を並べて見ているうちに夕方になって暗くなり、色がよく判らなくなってきてしまった。あきらめが肝心、一晩眠ってから決めることにした。

朝、レンガ色にしようと思った。渋谷のマルナンに行き、また、迷いだすと大変なので生地は見ないで、ミシン糸と5㎜のスナップを買って帰ってきた。帰ってから見るとレンガ色は少しはっきりしすぎているように思えた。最終的に、はじめに気になった、キャラメル色のパンツを作ることにした。


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by hirokodoll | 2008-11-14 17:08 | 人形の素材 | Comments(0)