カテゴリ:制作の想い( 52 )

マッシュルームカットの男の子

d0079147_14484657.jpg
d0079147_14483561.jpg



山茶花の白い花を残して、新しい年になった。ミニバラも昨年の名残りのように咲き続けている。
それでもなんとなく年明けの新鮮な空気を感じる。

今年は人形を作り始めてから35年目になる。始めの頃、6年目くらいに作った人形を久しぶりに出してみた。
70センチ近い男の子。原型を粘土で作ってから、パーツごとに石膏で型をとって、張り子紙を何枚も重ねて乾かして、石の粘土で形を整えていって胡粉を塗って仕上げたもの。張り子紙が土台になっているので背の高さがあるわりに軽くて、ひびが入りにい。

目立った傷んだところもなく 胡粉の状態もいい肌色を保っていたのでひと安心。

この作り方もとても時間がかかるけれど、人形を作りたい思いに強く背中を押されながら、ただ夢中で手を動かしていた記憶がある。





d0079147_14490328.jpg





d0079147_14492605.jpg







[PR]
by hirokodoll | 2017-01-06 18:23 | 制作の想い | Comments(0)

試作

d0079147_1547978.jpg

桜の花がだいぶ咲いてきた。日は陰っていても、空気がふわっと暖かい。

大きな人形を作っていたので、気分転換にの小さな人形(14センチほど)を作ってみた。顔とラフな体の組み合わせを眺めて見ているところ。




d0079147_15472715.jpg




d0079147_163634.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2016-04-01 16:03 | 制作の想い | Comments(0)

石塑に描き目の人形

d0079147_16405068.jpg
d0079147_16482466.jpg

雨をふくんだ木々の葉がしっとりと垂れ下がっている。緑色がいちだんと濃くなった。

数年前に作った石塑に描き目の人形の状態をチエックしている。関節のゴムの強さ、塗りの具合など。毛糸がムシに食われていないか、スカートにつけたアンティークのシルクのレースはほつれていないか。



d0079147_16523474.jpg



d0079147_17514294.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2015-06-19 17:51 | 制作の想い | Comments(0)

石塑・グラスアイの人形

d0079147_1613825.jpg
d0079147_162060.jpg

歩いていると、くちなしの香りが通り過ぎていった。曇ったり晴れ間が見えたり、変わりやすいお天気の日。

石塑にグラスアイを入れた人形の、確認をしてみている。関節のゴムの具合をみたり、塗りの様子をみたりしている。服のいたんでいるところはないか。



d0079147_16133046.jpg



d0079147_163115.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2015-06-06 16:03 | 制作の想い | Comments(0)

18年ぶりの再会

d0079147_15383021.jpg

以前、イギリスの本の中に登場した、いろいろな職業の見習いの子供達のイメージをもとに、人形を作ったことがある。家具屋さんの見習いや、仕立て屋さんの見習い、鳥かご屋さんの見習いなど。今回本屋さんの見習いの人形を、お持ちになった方からのご依頼で、体の中の伸びてしまったゴムを取り替えることになった。

18年ぶりの再会になるので、ちょっとドキドキしながら送って頂いた箱を開けると、包まれた紙の中から懐かしい顔が出てきた。お手製の暖かそうな帽子やマフラーも一緒に入っていて、とても可愛がられている様子が伝わって来た。

伸びてしまったゴムを、細めだけれど丈夫なものに取り替えて、体をつないだ。

立たせてみると、落ち葉が舞う冬の街に、今にも走り出して行きそうに見えた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ギャラリー ぶんかとう[福岡県行橋市] 『2014 創作洋人形展』

2014年11月22日(土)~11月30日(日)

am11:00~pm6:00 会期中無休

ギャラリー ぶんかとう ホームページ


2体出品してます。お近くの方はどうぞお越し下さい。



d0079147_15384559.jpg



d0079147_17545496.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2014-11-28 17:53 | 制作の想い | Comments(0)

大きな女の子

d0079147_16425250.jpg

台風が近づいているせいか、湿気った風が吹いてくる。蝉の声はいちだんとボリュームが上がったかんじ。真夏の空気に圧倒されそうになる。

55センチくらいの木彫りの人形は、今まで3体とも男の子だったので、今度は女の子を作ってみたくなった。桂の木を切って準備を始めてみた。



d0079147_16425334.jpg


d0079147_17511313.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2014-08-08 17:51 | 制作の想い | Comments(0)

表情

d0079147_18162856.jpg
d0079147_181672.jpg

赤や黄色に染まった落ち葉が、少し暖かい風にはらはらと舞っている。もうすぐ11月も終わる。

何年か前に作った23センチの女の子の人形を眺めている。いつも思うのは、何を見ているの、何を考えているの、どうしたの、と、声をかけたくなるような表情を作りたいと、いう事。

明らかに笑っている顔や、哀しそうな顔ではなくて、内側に何かを秘めているような表情。どこか、はにかんでいたりするいじらしさとか、表面には現しがたいものを作りたいと。

形そのものを丁寧に作るのとはまた違う丁寧さが必要なのだと思う。自分自身の心と人形がしっかり向き合って作ることが大切なのだと。



d0079147_18193261.jpg


d0079147_191870.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2013-11-28 19:01 | 制作の想い | Comments(0)

顔のイメージ

d0079147_16343984.jpg

数年前、能面の写真集の中に弱法師という名の盲目の少年の面を見た。目を閉じたその顔の静かさに強く心が惹かれた。あどけない表情の中に少年に見えている内側の世界が深く広がっているように思えた。いつのまにか自分の探している顔のイメージに重なって時々頭に浮かんでは消えるようになった。

その面影を追いかけながら、いつもより少し大きな顔を作ってみたくなって、準備をしている。



d0079147_16345628.jpg


d0079147_18492827.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2013-03-08 18:49 | 制作の想い | Comments(0)

梅雨の花

d0079147_16152842.jpg

台風の通り過ぎた後に、鮮やかな橙色のザクロの花がポツポツと落ちていた。子供の頃、よくおままごと遊びにザクロの花を使っていろいろなメニューを作ったのを想いだした。作ったといっても、ただ切ったり並べたりしただけだけれど、頭の中では、カレーライスになったり、オムライスになったり、ケーキになったりした。コロンと膨らんだ部分と花びらのひらひらっとした面白い形も、なんだかとても好きだった。

先日、磨き直しをした35センチの人形の顔が薄くなってしまったので、描いてから、体をつないだ。はじめの磨きかげんが、少しでこぼこしたところが気になっていたので、肌がすべすべになって、幼い子供の柔らかさが出てきたような気がする。

顔は描きすぎないように、ゆっくりと描いてみた。



d0079147_1733042.jpg


d0079147_17331745.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2012-06-22 17:30 | 制作の想い | Comments(0)

気になる『子供達』

d0079147_165906.jpg

時々、思い出しては眺める写真集や本の中に、特に気になる存在の子供達がいる。どの子もなんとなく親しみ深く、しみじみとした懐かしさを感じる。

左上の善膩師童子のちょっと上を見た、いたずらそうなつぶらな目。その下の童子形坐像の穏やかなおっとりとした表情。眠る童子図の赤ちゃんは、すうすうと聞こえてくる寝息にあわせて、おなかがふくらんだり、へこんだりしそうだ。ふっくらとした赤ちゃんの感触まで伝わってくる。

制作された意図はそれぞれ違うけれど、いつ見てもそのひとつひとつの持つ魅力に惹きこまれてしまう。



上段左『善膩師童子 湛慶作 高知・雪蹊寺』

能面『弱法師 慈雲院作 桃山時代』

能面『大喝食 作者不詳 江戸時代初期』

中段左『童形神坐像 鎌倉初期 京都・石清水八幡宮』

中段右『童子形坐像 平安時代 京都・大将軍八神社』

下段『眠る童子図(部分) 長沢蘆雪 東京・宮内庁三の丸尚蔵館』



d0079147_18444599.jpg


d0079147_1834183.jpg

[PR]
by hirokodoll | 2011-11-25 17:14 | 制作の想い | Comments(0)