梅雨空が低くどんよりとしている。シトシトと雨が降り始めた、と思ったら、やんだのか、また降り始めたのか、どこが始まりで、どこが終わりなのか、わからないような雨が降っている。歩いていると、ゴーヤのつるがもうだいぶ上のほうまで伸びてきているのを見かける。
全体が少しずつ出来てきた。体全体の隅々まで愛おしいと思う気持ちが、にじみ出ているような形を探したいと思っている。
頭のゴロンとした重みのある形、地面にスクッと立つ子供の足の柔らかい、けれど直線的なイメージ、背中のストンとした重心。量感の流れやかたちのリズムを感じながらじっくり全体の様子を作っていきたい。