まだ梅雨時なのに、急に暑くなって、すっかり夏がやってきたかんじだ。夕方になっていくらかでも涼しい風が吹いてくれるのが待ち遠しい。
以前作った人形が時間がたつうちにだんだん色が濃くなってきて、面白い雰囲気がでてきたように思えた。でも表情がもの足らないようにも思えてきたので、何週間か前から、細かい紙ヤスリや綿の手拭いで磨いたり、生ぬかを入れた小さい袋でこすったりして様子をみていた。刃物を使って顔を彫り始めると印象があまりにも変わりすぎてしまいそうだったので、手を加えるのは最小限に留めておいた。
生ぬかの袋でこすると、しっとりとした艶が出てきて木目が浮かび上がってくる。色もさらに濃くなって人形がなんとなくたくましくなってきた。
木目の強さに負けないように、眉毛を少し勢いよく描いてみた。頰に赤味をさして木目の強さと顔の描写のバランスを見ているところ。
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『長谷川裕子人形展ー夏の日の子供ー』
2011年7月4日(月)〜7月10日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)
柴田悦子画廊
〒104-0061東京都中央区銀座1-5-1 第三太陽ビル2F
TEL・FAX 03-3563-1660