紫陽花の花が、淡い水色から少しずつ赤みを増して、紫に変わろうとしている。清々しい色を見ていると、どんよりとした梅雨時の空気を忘れさせてくれる。
顔を描いていた人形をつないでみた。顔を近くから見て描きすぎないうちに、ほどほどのところでつないで、眺めてみることにした。どうしても細かいところを長い時間見ていると左右の形を整えたりしすぎて表情に動きがなくなってきてしまう。多少目や口の形がゆがんでいるところがあったりしても、顔全体の表情がひとつの雰囲気を持っていることが大切なのだと思う。どこで完成とするかはいつも悩む。
木の艶を出す試みとして、生ぬかを、綿のてぬぐいで作った、匂い袋のような形の袋に入れて、人形を軽くこすってみているところ。